[IPO]株式会社プラスアルファ・コンサルティングがマザーズ新規上場!セカンダリーなどのIPO分析

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2021年5月27日に、「タレントパレット」などのサービスを運営する株式会社プラスアルファ・コンサルティングに上場承認が下りました。

IPO承認がされることにより、非公開だった情報が初めて出てくるのでそちらの分析を行い、IPO銘柄として、そしてセカンダリー銘柄として期待できるかどうかを見ていきたいと思います。

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株式会社プラスアルファ・コンサルティングの東証マザーズ上場概要について

まずは基本的な上場情報についてです。

上場日:2021/6/30(水)
発行済株式総数:40,050,000株 (上場時、公募株数含む)
公募株式数:50,000株
売出株式数:9,442,500株
公募売出流動性:27.3%
想定価格:1,940円
想定時価総額:776億円
オファリング規模:211億円
2020年9月期売上:47億円
同売上成長率:38%


主幹事:野村証券

幹事団:松井証券SBI証券楽天証券 など

抽選申込期間:6月15日(火)~6月18日(金)
当選発表日:6月21日(月)
購入申込期間:6月22日(火)~6月25日(金)

後ほど説明しますが、SaaSのビジネスモデルで売上もそれなりにあるため時価総額がマザーズでは高めの部類です。また流動性も高く、オファリング金額も大きめのIPOとなります。

ひつじさん
ひつじさん

コードは4071みたいだね

株式会社プラスアルファ・コンサルティングの企業情報について

続いて、プラスアルファ・コンサルティングの企業情報についてです。

株式会社プラスアルファ・コンサルティングのトップページ
参照:https://www.pa-consul.co.jp/

代表取締役社長:三室 克哉

設立:2006年12月25日

本社:東京都港区浜松町1-18-16 住友浜松町ビル 6F

主力サービスとしては、「見える化エンジン」「カスタマーリングス」「タレントパレット」を展開していきます。

株式会社プラスアルファ・コンサルティングの業績(売上・利益)について

続いては業績およびKPIについてです。

売上や利益は上場のための有価証券報告書に記載があります。

プラスアルファ・コンサルティングの経営指標の推移
参照:https://www.jpx.co.jp/listing/stocks/new/nlsgeu000005kkrc-att/06PlusAlphaConsulting-1s.pdf

2016年以降のデータが開示されていますが、よくあるSaaS企業の赤字投資とは無縁な黒字体質のようです。経常利益ベースで利益率が既に30%もあります。

また売上成長率の推移は20%→21%→35%→38%と徐々に加速しているのは非常にプラス印象です。来期に売上成長率が40%を超えると日本のマザーズでは相対的になかなかの成長率となります。

各プロダクトのKPIも開示されています。分析するにあたり非常にありがたいです。

見える化エンジン/カスタマーリングス/タレントパレットの各指標
参照:https://www.jpx.co.jp/listing/stocks/new/nlsgeu000005kkrc-att/06PlusAlphaConsulting-1s.pdf

いずれも解約率(チャーンレート)が1%前後でSaaSの中でも優秀な数値です。

その中でも、HR領域のタレントパレットの契約件数の伸びが凄まじいのがわかります。

またタレントパレットは契約平均単価も上がっており、高い付加価値を出せていると思われます。

カンガルー
カンガルー

タレントパレット、前職の会社が使い始めたという話を聞きました

ひつじさん
ひつじさん

なんか話聞いてる?

カンガルー
カンガルー

やっぱりいいらしいです。あの会社いろんなツール試しては消えていってるのですが、タレントパレットは珍しく好印象でした

プラスアルファ・コンサルティングのIPO条件や今後の期待について

ここからは実際にIPOの公募やセカンダリーで買いにいく投資家向けに特化した内容です。

プラスアルファ・コンサルティングは会社知名度はあまりないイメージですが、堅実に黒字経営を行いまたタレントパレットの成長が凄まじいということがわかりました。

先述の通り、プラスアルファ・コンサルティングはオファリング規模が多いことから供給が多いです。

ロックアップは全株式の34%を保有する野村キャピタル・パートナーズ第一号投資事業有限責任組合が唯一1.5倍条件のロックアップ解除があり、つまりは1,940円の1.5倍である2,910円で売ってくる可能性が高いと想定しています。

売り出しも大きいですが、同じくHR領域で直近上場したビジョナル(4194)のケースなどを見ても初値は高騰するのではないかと思います。

公募想定価格は1,940円です。

筆者の独断と偏見の予想では、初値2倍程度の初値3,800円と予想します。

そしてセカンダリーですが、ロックアップ解除の2,910円の場合の時価総額が1,164億円となり、今期売り上げ成長率を40%を読むと今期着地売上が66億、PSRはざっくり17~18倍です。

これは他のSaaS企業と比較しても普通レベルのPSRで、フリーやウェルスナビはもっと高いですが、それほどではないにせよバリュエーション的にはもっと上がってもおかしくないかと思います。

初値形成後、ロックアップ解除の売り出しで株価は一時的に下がるかと思いますが、PSR30倍とした時の株価は4,850円となり、この辺りまで上がってくる可能性がある銘柄かと思いました。

そのため、初値が2倍程度でもセカンダリーで利益を得られる可能性はあります。

ただ全ては2021年9月度の売上がどうなるかにかかっているため、ここがしょぼい数字だと一気に売られる可能性もあります。

そのため決算では売上成長率、とりわけタレントパレットの成長についてウォッチするのがいいと思いました。筆者はウォッチする銘柄に加えたいと思います。

ひつじさん
ひつじさん

今後も注目だね

カンガルー
カンガルー

ビジョナルとは違い全然会社名も知らずに地味でしたが、

隠れたいい企業だなと思いました

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