2021年のIPOも大詰めです。
毎年、年末に駆け込みでIPOを行う企業が多いです。
今年も例年通りの動きですが、それにしても2021年12月は新規上場企業の数が非常に多いです。
IPOの公募およびセカンダリー市場もそれだけチャンスがあるということを意味するので、しっかり準備して臨みたいですね。
今回は、12/21(火)に上場する湖北工業・ラバブルマーケティンググループ・YCPホールディングス(グローバル)リミテッド・ライフドリンクカンパニーの4社についての分析です。
12/21のIPO情報
基本的な上場情報についてです。
湖北工業のIPO情報
上場日:2021/12/21(火)
発行済株式総数:9,000,000株 (上場時、公募株数含む)
公募株式数:1,600,000株
売出株式数:1,000,000株
公募売出流動性:38.5%
想定価格:3,840円
想定時価総額:345億円
オファリング規模:114億円
2020年12月期売上:117億円(連結)
同売上成長率:12%
主幹事:野村証券
抽選申込期間:12月6日(月)~12月9日(木)
当選発表日:12月10日(金)
購入申込期間:12月13日(火)~12月16日(木)
証券コードは6524みたいだね
ラバブルマーケティンググループのIPO情報
上場日:2021/12/21(火)
発行済株式総数:1,396,275株 (上場時、公募株数含む)
公募株式数:215,000株
売出株式数:127,500株
公募売出流動性:37.2%
想定価格:1,170円
想定時価総額:16.3億円
オファリング規模:4.6億円
2021年3月期売上:9.6億円
同売上成長率:-20.5%
主幹事:SBI証券
抽選申込期間:12月6日(月)~12月10日(金)
当選発表日:12月13日(月)
購入申込期間:12月14日(火)~12月17日(金)
証券コードは9254になるようです
YCPホールディングス(グローバル)リミテッドのIPO情報
上場日:2021/12/21(火)
発行済株式総数:19,626,676株 (上場時、公募株数含む)
公募株式数:3,925,400株
売出株式数:0株
公募売出流動性:23.0%
想定価格:2790円
想定時価総額:155億円
オファリング規模:35.6億円
2021年3月期売上:5,900万ドル
同売上成長率:16.4%
主幹事:野村証券
抽選申込期間:12月3日(金)~12月8日(水)
当選発表日:12月9日(木)
購入申込期間:12月10日(金)~12月15日(水)
証券コードは9257だね
ライフドリンクカンパニーのIPO情報
上場日:2021/12/21(火)
発行済株式総数:12,550,500株 (上場時、公募株数含む)
公募株式数:1,324,500株
売出株式数:2,299,800株
公募売出流動性:33.2%
想定価格:1,510円
想定時価総額:189億円
オファリング規模:62.9億円
2021年3月期売上:227億円
同売上成長率:16.7%
主幹事:大和証券・SMBC日興証券
抽選申込期間:12月6日(月)~12月10日(金)
当選発表日:12月13日(月)
購入申込期間:12月14日(火)~12月17日(金)
証券コードは2585だね
12/21新規上場企業で抽選応募の狙い目は?
ここまでの上場基本情報をまとめました。
これを踏まえて、12/21にIPOする企業でどこへ応募をすべきでしょうか?
この日の4社の比較は明確です。
ラバブルマーケティンググループ(9254)が、公募価格ベースの時価総額が圧倒的に小さいです。
それに対しての売上や売上成長率、またオファリング金額ベースの需給を考慮すると初値が高騰する可能性が非常に高いです。
筆者主観ですが、公募1,170円に対し初値3,000円を超えるのではないかと考えるぐらい、バリュエーションが低く見積もられている気がします
SBI証券が主幹事の小型IT関連のIPOでたまにこうしたことがあります。
IPOの抽選は、圧倒的にラバブルが優勢であると言えます。
逆に他は、公募や事業性を見ると公募割れする可能性もあるのではと見ています。
12/21新規上場企業のセカンダリーで狙い目は?
続いて、セカンダリー投資についてです。
こちらは逆に、初値が高騰しない方がセカンダリー市場での旨味が出てきます。
外部環境のマーケットを考慮すると、湖北工業およびライフドリンクカンパニーは微妙かなぁという印象を持ちます。バリュー株という観点で分析して買うのであれば検討する余地あり、といったところでしょうか。
ラバブルマーケティングが初値高騰すると考えると、セカンダリーで期待できるのはYCPホールディングス(グローバル)リミテッドになります。
YCPホールディングス(グローバル)リミテッドのいいところは、既存株主のロックアップが180日なのでしばらくは新たな売り圧力が発生しないことです。
逆に、YCPホールディングス(グローバル)リミテッドの悪いというか不明な点としては、外国資本というところと、資本政策が複雑で今後の行き先もちょっと安心できないところがあります。
ただし投資領域は割と堅実な分野かなと思うところもあるので、検討してもいいかなとは思います。
ただ12/20週他のIPO企業も多数ある中で、この日の4社のセカンダリーをわざわざ優先して積極的に見ていく必要性は薄いのかもと感じます。
おわりに
ここまで12/21(火)に新規上場する4社のIPO条件について見ていきました。
いかがでしたでしょうか?
改めて、この12/20週はIPOする企業がなんと25社!!もあります。
絶対どこかで投資家の資金が分散されるであろうと予想しているので、筆者もお買い得な企業を見つけたいです。
この記事がお役に立てれば幸いです。